2024/07/27 00:55


ピオーネは丸々と大きな粒をしているので、巨峰と間違える人がいるかもしれません。
ピオーネを見かけたことがある、聞いたことがあるという人は多くいらっしゃるでしょう。
今、ピオーネの人気が高まっており、おすすめしたい品種の1つです。
今回は、ピオーネの味わいや見た目、産地の特徴についてご紹介します。

巨峰が進化したピオーネの特徴

ピオーネは、巨峰とカノンホール・マスカットを掛け合わせた品種です。
そのため巨峰と似た見た目であることも納得できます。
ピオーネはイタリア語で「開拓者」という意味があり、新しいブドウの開拓として名付けられたのかもしれません。
そのピオーネの味わいや特徴について解説します。

味わい
ピオーネは、芳醇な甘さが口いっぱいに広がります。
適度な酸味もありますが、濃厚な味わいを存分に楽しむことができます。
巨峰の濃い味わいと、マスカットの爽やかさがうまく融合された品種です。
糖度は16度前後で果肉もしっかりしまった印象。
プルンとしたハリのある果肉を口に入れると、果汁たっぷりのジューシーさが広がり人気のポイントです。


大きさ・見た目
粒は丸々と大きく育ち、大きなものだと一粒20gほどにもなるサイズ感です。
一粒が大きいので少ない粒数でも食べ応えを感じます。
黒紫色の濃い色をした果皮で、芳醇な良い香りもたまりません。


ニューピオーネとは?

ピオーネを調べてみると、「ニューピオーネ」という存在があることに気が付くでしょう。
実はピオーネは2種類あり、簡単に言うと「種があるか・ないか」という違いです。
ニューピオーネは種がないため、スルンとそのまま丸々食べられます。
最近出回っているピオーネも、種なしのニューピオーネであるケースも多いです。

ピオーネの産地と旬

ブドウというと山梨県や長野県が断トツというイメージがあるかもしれませんが、ピオーネの生産量ナンバー1は岡山県になります。
産地や旬の時期について解説します。


主な産地
ピオーネの産地は、岡山県を始め、山梨県や長野県、広島県、山形県、福岡県と全国で生産されています。
全国的にも総合的な生産量は増加傾向で、人気の高さが伺えるポイントです。
生産量の多い岡山県はピオーネの生産に力を入れており、ブドウの質の高さに自信を持っています。
岡山県は比較的温暖な気候が多く、収穫シーズンに直面しやすい台風の影響も少ない地域です。
また、岡山県北部では昼夜の寒暖差を活かした露地栽培に最適で、あらゆる地域の環境がピオーネの生産にマッチしています。


旬の時期
ハウス栽培を取り入れているケースもあり、出回る時期としてしては4月から12月と長い期間ピオーネを味わうことが可能です。
その中でも特に一番美味しい旬の時期は、岡山県産で9月10月。
山梨県産で8月9月、長野県産で10月となります。


美味しいピオーネの選び方

ピオーネを選ぶときは、見た目と色をポイントにしましょう。
見た目は粒がふっくらとハリがあるものを選び、軸が茶色く枯れてないものを選びます。
軸が茶色いものは鮮度が落ちているので、特にすぐに食べない場合は避ける方が良いです。
色が黒紫色に濃いものも、しっかり栄養が行き届き新鮮な証でもあります。
果皮にブルームと呼ばれる白い粉が付いていることも、新鮮な証になるので覚えておきましょう。


美味しく食べる保存方法

ブドウ全般に言えることですが、保存する際は粒を房の軸を残したままハサミでカットすることがポイントです。
手で房からもぎ取ってしまうと、果肉の乾燥や味の劣化、鮮度が長持ちしない原因になります。
カットした後は、乾燥に注意するため、新聞紙やラップに包み、保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
長期保存をしたい場合は、冷凍庫への保存がおすすめ。
凍ってしまいますが、水につけて解凍すると皮が剝きやすいです。

美味しい食べ方

新鮮なままそのまま食べるのは一番ですが、ジャムやシャーベットで食べるのもおすすめ。
凍らせてシャーベットにすると、暑い夏の時期にピッタリです。
ピオーネの種を出したいときは、果肉を横から半分にカットして取り出しましょう。

まとめ

ピオーネは、巨峰の良さとマスカットの良さのいいとこどりをした人気の品種です。
甘みもしっかり、程よい爽やかな酸味がマッチしています。
大きな粒なので食べ応えもあり、見た目が良いので贈答品にも最適。
近年は種なしのニューピオーネも出回っているので、種が煩わしいと言う方にもおすすめです。