2024/07/25 08:59
みずみずしくシャリッとした食感がたまらない梨。
甘くてジューシーな梨は人気も高く、多くの品種が8月から10月にかけて旬を迎えます。
しかし、梨といっても数多くの種類があり、「どれが一番美味しいの?」と疑問を感じている人もいるでしょう。
梨は種類も多く、それぞれで産地や特徴が異なります。
今回は、代表的な梨の種類を始め、産地や特徴などのポイントについてご紹介します。
梨の種類代表10選
梨の種類は、大きく分けると和梨・西洋梨・中国梨の3つに分かれます。
特に、日本全国に出回っている和梨は50種類以上にものぼりますが、味わいや食感など特徴はさまざまです。
代表的な10種に厳選して、気になる違いをご紹介します。
幸水(こうすい)
幸水は、日本を代表する梨の品種の1つです。
約250から300gのボリュームある大きさで、バランスの良い味わいが人気。
甘さの中に程良い酸味があることで、スッキリと爽やかな後味で食べられます。
口に入れるとみずみずしい果汁があふれ出てくるのが特徴です。
千葉県や茨城県を中心に生産され、7月中旬から9月に旬を迎えます。
豊水(ほうすい)
幸水と並んで、梨の代表格である豊水。
幸水よりもひと回り大きなサイズ感で、食べ応えのある品種です。
甘みが強くシャリッとした食感が人気のポイント。
日持ちもしやすい特徴があるため、好まれる人も多いでしょう。
幸水と同じく千葉県での生産が多い品種で、8月下旬から9月が旬になります。
新高(にいたか)
元々の新潟と高知から名付けられた品種。
柔らかい果肉ですが、甘みはたっぷりで酸味も少なめです。
大きさはかなり大きく800から1,500gになるものもあります。
日持ちもしやすく贈答品としても人気が高いです。
多くの生産は千葉県と熊本県になり、9月下旬から11月によく出回ります。
二十世紀(にじっせいき)
鳥取県の特産品として、全国に広まっている品種。
黄緑色の果皮で、大きさは300gくらいのものが多いです。
梨の甘みだけでなく、酸味とのバランスを味わえる特徴があります。
8月下旬から10月まで出回ります。
あきづき
新高×豊水と幸水がかけ合わさった品種「あきづき」。
500gにもなる大きさで、シャリッとした食感ではなく柔らかめなのが特徴です。
酸味や少なく甘みがたっぷりの品種になります。
千葉県での生産が多く、9月中旬から10月に出回ります。
にっこり
栃木県の日光にかけて命名された「にっこり」。
850g程の重さになり、手にずっしりとくる大玉です。
果汁がたっぷりとしてジューシーな味わいで、酸味は少なく甘みを楽しめます。
旬の時期は10月中旬から11月で、栃木県を中心に出回ります。
新興(しんこう)
新興が出回る時期は10月中旬から12月にかけてとなり、比較的遅めに旬を迎えます。
果肉は柔らかめなのにシャキシャキ感が残り、みずみずしい口当たりです。
甘みと酸味のバランスが取れているため、食べやすい品種でしょう。
南水(なんすい)
長野県で生産されている、しっかりとした甘さが特徴の南水。
果汁あふれるジューシーさで、果肉は柔らかめの食感です。
9月中旬から12月に出回り、長い期間食べることができます。
新甘泉(しんかんせん)
鳥取県で生産されている新甘泉は、8月中旬から9月上旬に出回るオリジナルの品種です。
果肉がきめ細かい印象で食感も硬めになります。
シャキッ、カリッとした食感が好きな方にはおすすめです。
糖度が高く甘さもしっかりして、水分が豊富な特徴があります。
彩玉(さいぎょく)
埼玉県で生産されている彩玉は、新高と豊水を掛け合わせた品種です。
旬の時期は早めで8月中旬から出回り、9月には終わってしまいます。
果肉は柔らかいですが、シャキシャキとした食感があります。
糖度は高めで、500g程度になる大玉の品種です。
美味しい梨の選び方
美味しい梨を選ぶ基本的なポイントは3つあります。
・色
・手触り
・重さ
果皮の色づきは品種によってさまざまですが、なるべく色ムラがないものを選びましょう。
手触り感は、皮に張りがあることが基本。
食べ頃の特徴は、ザラザラしていた皮がツルツルしてくるとちょうど良い食べ頃になります。
重さは同品種で比べた上で、重さがある方の味が良くおすすめです。
まとめ
果汁たっぷりで食感の良い梨は、早いものだと7月から始まり、多くの品種は残暑の残る8月9月から冬は始まる12月あたりまで美味しい旬を迎えます。
産地によって特徴のある品種もあり、種類が多いので梨の中でもいろいろな味わいや食感を楽しめるでしょう。